COMMON
職種が変わっても、分担の形は同じ
人が材料を整え、AIが初稿をつくり、人が確認して確定する。以下の職種別の表も、すべてこの3段階に当てはまります。
確定の責任は人に残したまま、初稿を書く時間だけを削る。これが研修で最初に決める線引きです。
ACCOUNTING
経理・財務
経理でAIが効くのは、計算ではなく文書の工程です。数字を出すところは既存のシステムが担っているので、研修では「数字を説明する文章」を作る時間に絞って設計します。
| 業務 | AIに任せる工程 | 人が確認する工程 |
|---|---|---|
| 月次報告の下書き | 前月比・予算差異の一覧化と、差異コメントの初稿 | 数字の正しさ、差異の理由づけ、社外に出す表現 |
| 経費精算の差し戻し連絡 | 規程に沿った指摘文の作成 | 規程の解釈、宛先と言い回し |
| 監査・税理士への回答準備 | 質問への回答案と、根拠資料の一覧化 | 回答の妥当性、提出可否の判断 |
| 稟議・申請文の作成 | 様式に沿った文面の初稿 | 金額と条件、決裁者への説明 |
SALES
営業
提案書を速く出せるかどうかは、書く速さではなく商談メモの形で決まります。研修ではメモの型を先に作り、そこから提案骨子・訪問報告・週次報告が同じ入力で回るようにします。
| 業務 | AIに任せる工程 | 人が確認する工程 |
|---|---|---|
| 商談メモの整理 | 共通の型への整形と、要点の抽出 | 顧客固有の条件、言質の有無 |
| 提案骨子の初稿 | メモから構成案と論点の洗い出し | 提案内容の妥当性、価格と条件 |
| 訪問報告・フォロー文 | 報告文とフォローメールの下書き | 宛名、事実関係、送信の可否 |
| 週次報告の作成 | 案件一覧の要約と進捗の整理 | 見通しの判断、上長への説明 |
BACK OFFICE
総務・人事
総務・人事は、社内に配る文書が多い職種です。始める前に、録音のルール、入力してはいけない情報、確定の責任者の3点だけ決めておくと、運用が止まりません。
| 業務 | AIに任せる工程 | 人が確認する工程 |
|---|---|---|
| 議事録の作成 | 文字起こしからの要点整理と様式への流し込み | 決定事項と担当、期限の確定 |
| 社内通知文 | 通知文の下書きと、対象者別の書き分け | 事実関係、公開範囲、発信責任者 |
| 問い合わせ対応 | 規程を踏まえた回答案の作成 | 規程の解釈、個別事情の判断 |
| 研修・評価の運用文書 | 案内文や集計コメントの初稿 | 評価に関わる表現、個人情報の扱い |
TRAINING
研修では、職種ごとに何をするか
1. 業務を棚卸しする
受講者が自分の担当業務を書き出し、頻度と所要時間を並べます。職種が混ざったクラスでも、この工程は各自の業務で進みます。テーマの絞り方はワークシートで先に試せます。
2. 分担を決めて演習する
上の表と同じ形で、AIに任せる工程と人が確認する工程を切り分けます。演習は匿名のサンプル課題で行い、実業務への適用は研修後に受講者自身が行います。
3. 手元に残す
業務テンプレートと手順書、受講者ごとの出欠・実訓練時間の記録を引き渡します。成果物のサンプルを公開しています。
経理・営業・総務/人事の業務28件をBEFORE/AFTER形式で収録した「職種別AI活用業務カタログ」は資料ダウンロードから受け取れます。コースと定価は研修サービス・料金に掲載しています。
FAQ
職種別の進め方について、よくある質問
職種が混ざったクラスでも実施できますか?
実施できます。演習は受講者それぞれの業務を題材に進むため、職種が混ざっていても手が止まることはありません。ただし同じ職種でまとめたほうが、受講者どうしでテンプレートを共有しやすくなります。
掲載されていない職種は対象外ですか?
対象外ではありません。このページに載せているのは相談の多い3職種です。製造・建設・士業など、文書や報告の工程がある業務であれば同じ設計で進められます。まず「どの部署の、どの業務に困っているか」を一つお聞かせください。
研修で自社の実データを使いますか?
演習は匿名のサンプル課題で行います。個人情報や取引先の情報を演習に持ち込む必要はありません。入力してよい情報の線引きは、研修の最初に受講者と決めます。
どの職種から始めるのが良いですか?
文書を書く時間が長く、様式が決まっている業務から始めると効果が見えやすくなります。月次報告、議事録、提案書の初稿はいずれもこれに当たります。判断や交渉が中心の業務は、後回しで構いません。
困っている業務を、一つだけ持ってきてください
研修テーマが決まっていなくて構いません。業務の棚卸しから一緒に整理します。売り込みのための連絡は行いません。